以下は、ISM/200.7/SW の文書で使用される用語の定義と説明です。
用語 |
省略形 |
ISM02.1 の定義/説明 |
200.7(Rev 4.4 EMMC 版)の定義/説明 |
SW 486(および 6010C Rev 3 もしくはそのいずれか)の定義/説明 |
真度 |
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観察された値と許容される基準値が互いに一致する程度。観察された一連の値に対して適用される場合、真度は、無作為なコンポーネントと共通のものの組み合わせになります。 |
アリコート |
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サンプル分析やサンプル準備のために採取されたフィールドサンプル、標準液、または溶液の測定される部分。 |
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分析日時 |
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サンプル、標準液、またはブランクの分析システムを導入した日付と 24 時間形式の時刻。 |
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検体 |
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分析で測定しようとしている元素またはイオン。注目している元素。 |
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「分解後スパイク(PDS)」を参照してください。 |
準備したサンプルまたはその希釈液の一部に添加される検体の標準液。既知の値の 85% ~ 115% の範囲内の回収率にならなければなりません。 |
「分解後スパイク(PDS)」を参照してください。 |
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分析メソッド |
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サンプル準備、装置較正、サンプル分析、および結果の計算の手順を指定します。 |
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分析リファレンス標準液 |
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較正標準液と CCV 標準液の準備に使用した、民間の薬品供給会社から購入した標準液。 |
「ストック(標準)液」を参照してください。 |
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分析サンプル |
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分析を実行する装置に導入されるあらゆる溶液/媒体。ただし、以下は除きます。ICV、ICB、CCV、CCB、チューン。 |
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バックグラウンド補正 |
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微量元素の測定において変動するバックグラウンドの装置シグナルへの寄与を補正する手法。 |
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バッチ |
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同じ場所で同じメソッドを使用して同じタイミングで準備される一連のサンプル。 |
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採用されているサンプリング手順やテスト手順の点でよく似た挙動を持ち、1 つの単位として処理される一連のサンプル。QC のために、グループ内のサンプル数が 20 を超えるときは、サンプル数が 20 以下になるグループに分けて、別々のバッチとして取り扱います。 |
バイアス |
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測定値のマトリックス効果による既知のスパイク量からの偏差。 |
ブランク |
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注目する物質が無視できる程度または測定不能な量しか含まれていない分析サンプル。 |
「較正ブランク」、「フィールド試薬ブランク(FRB)」、「ラボ試薬ブランク(LRB)」を参照してください。 |
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特定の条件下で、測定する装置によって示された値と対応する既知の値の関係の下で確立される一連の操作。 |
「較正標準液」を参照してください。 |
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すべての試薬を含んでおり、分析サンプル準備で使用されたのと同じ濃度になっているブランク液(ICP-AES および ICP-MS のサンプル準備は非対象)。 |
較正標準液に入っているのと同じ酸マトリックスで酸性にした試薬水の容量。 |
標準液およびサンプルと同じ量の酸またはその他の試薬で調整された試薬水の容量。 |
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「較正標準液」を参照してください。 |
一連の較正標準液用に決定された分析レスポンスと分析対象である検体濃度の機能的な関係。 |
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分析者が装置の較正(つまり、分析曲線の準備)のために使用する一連の既知の標準液。 |
(CAL)標準原液の希釈液から調整される溶液。 |
分析者が装置較正(つまり、検量線の準備)に使用する、変化する既知濃度で分析対象の検体を含む一連の溶液。 |
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連続較正ベリフィケーション |
CCV |
分析者が準備し、装置較正の時間に対する安定性と、サンプルの分析中の光学性能を確認するために使用される、単一パラメータまたは複数パラメータの標準液。 |
「光学性能チェック(IPC)溶液」を参照してください。 |
較正標準液と同じソースから派生した検体を既知の濃度で含む溶液。 |
カスタマー定量限界 |
CRQL |
契約作業範囲記述書(SOW)の下で許容される最小量。 |
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コントロールリミット |
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指定された測定結果が準拠していると見なされるために収まっていなければならない範囲。 |
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コントロールサンプル |
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システムの性能を監視するためにプロセスに導入される QC サンプル。 |
データ品質目標 |
DQO |
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環境データから取得した結果の中で意思決定者が進んで受け入れる全体的な不確かさのレベルを表します。 |
データバリデーション |
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DQO に対して使用可能なデータを評価して、目標が達成されていることを確認するプロセス。 |
日付 |
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レポートフォームの日付形式はすべて MM/DD/YYYY です。 |
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日付 |
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特に明記しない限り、日付はカレンダーでの日付となります。 |
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「連続希釈(SD)」を参照してください。 |
検体濃度が十分高いとき(元の溶液で機器の検出下限の少なくとも 50 倍で、線形限界の 90% 未満)、1+4 希釈率の分析(5 倍希釈用の補正後)が元の測定の ±10% 以内に収まる必要があります。 |
検体濃度が十分高いとき(希釈後の定量下限値の少なくとも 10 倍)、1:5 希釈率の分析が元の測定の ± 10% 以内に収まる必要があります。 |
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DUP |
精度を評価するために元のサンプルと同じように処理されるサンプルの 2 つ目のアリコート。 |
「ラボ複製(LD1 および LD2)」を参照してください。 |
「マトリックス複製」を参照してください。 |
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予測定量限界 |
EQL |
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通常のラボ操作条件で作業していて精度リミットと真度リミットの指定された範囲内で高い信頼性で測定できる最も低い濃度。 |
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フィールドから提出され、ブランクとして識別される任意のサンプル。 |
「フィールド試薬ブランク(FRB)」を参照してください。 |
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「フィールド QC」を参照してください。 |
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空間的および時間的に可能な限り同じポイントの近くで収集された独立したサンプル。 |
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フィールドからラボに提供されたあらゆる品質管理(QC)サンプル。 |
「フィールド試薬ブランク(FRB)」を参照してください。 |
「フィールド複製」を参照してください。 |
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FRB |
「フィールドブランク」を参照してください。 |
ラボのサンプルコンテナ内に置かれており、あらゆる点(サンプリングサイトへの出荷、サンプリングサイトの状態への曝露、ストレージ、保存、およびあらゆる分析手順を含む)でサンプルとして扱われる試薬水またはその他のブランクマトリックスのアリコート。 |
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フィールドサンプル |
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分析するために受け取った、単独または複数のコンテナに入っており、一意の EPA サンプル番号によって識別される試料の一部分。 |
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独立標準液 |
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請負業者が準備した、較正のための標準液に使用されるものとは異なるソースから得た検体で構成される標準液。 |
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誘導結合プラズマ原子(発光)分光分析装置 |
ICP-AES/ |
複数の元素を同時に、または順次測定する溶液内元素の測定法。 |
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一連の異なる濃度の分析標準液の分析。装置の分析対象の検体に対する定量レスポンス、直線性、およびダイナミックレンジを設定するために使用されます。 |
「較正標準液」を参照してください。 |
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初期較正ベリフィケーション |
ICV |
較正標準液の準備に使用されたのとは別のソースから取得した標準原液、金属、または塩より準備された溶液。 |
「光学性能チェック(IPC)溶液」(もしくは「QC サンプル(QCS)」)を参照してください。 |
初期較正の真度の確認に使用される、保証された溶液または較正標準液に使用されたのとは別のソースから独立して準備された溶液。 |
機器の検出下限 |
IDL |
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較正ブランクシグナルを同一波長において 10 回繰り返した測定の標準偏差の 3 倍に等しい検体シグナルに相当する濃度。 |
通常は、金属分析において、分析対象の検体に関する装置のノイズレベルとレスポンスの経時変化を評価するのに使用されます。 |
IPC |
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メソッド検体の溶液。設定された一連のメソッド基準に対する装置システムの性能評価に使用されます。 |
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ICS |
干渉元素と検体元素の両方を既知の濃度で含んでいる溶液。バックグラウンド補正係数と元素間補正係数の確認に使用できます。 |
「スペクトル干渉チェック(SIC)溶液」を参照してください。 |
干渉元素と検体元素の両方を既知の濃度で含んでいる溶液。金属 ICP および ICP-MS 分析でバックグラウンド補正係数と元素間補正係数の確認に使用できます。 |
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干渉チェックサンプル溶液 A |
ICSA |
指定されたレベルの干渉物質のみで構成されます。 |
「スペクトル干渉チェック(SIC)溶液」を参照してください。 |
「干渉チェックサンプル(ICS)」を参照してください。 |
干渉チェックサンプル溶液 AB |
ICSAB |
指定されたレベルの干渉物質と混合された検体で構成されます。 |
「スペクトル干渉チェック(SIC)溶液」を参照してください。 |
「干渉チェックサンプル(ICS)」を参照してください。 |
干渉物質 |
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分析対象の検体の分析に影響を及ぼす物質。 |
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内標準 |
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調整後、分析前に既知の濃度でサンプルに添加される、検体ではない元素。 |
サンプル、抽出、または標準液に既知の量で添加され、同じサンプルまたは溶液の成分である他のメソッド検体の相対レスポンスの測定に使用される純粋な検体。 |
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LCS |
既知の濃度でスパイクされたマトリックス。 |
「ラボ強化ブランク(LFB)」を参照してください。 |
既知の濃度の検体でスパイクされ、サンプルと同じ準備手順および分析手順を通る試薬水の容量。 |
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LD1 および LD2 |
「複製(DUP)」を参照してください。 |
ラボで採取され、全く同じ手順で別々に分析された同じサンプルの 2 つのアリコート。 |
「複製(DUP)」を参照してください。 |
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LFB |
「ラボコントロールサンプル(LCS)」を参照してください。 |
ラボ内で既知量のメソッド検体が添加された LRB のアリコート。 |
「ラボコントロールサンプル(LCS)」を参照してください。 |
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LFM |
「マトリックススパイク(MS)」を参照してください。 |
ラボ内で既知量のメソッド検体が添加された環境サンプルのアリコート。 |
「マトリックススパイク(MS)」を参照してください。 |
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LRB |
「調整ブランク(PB)」を参照してください。 |
他のサンプルと一緒に使用されるすべてのガラス製品、装置、溶媒、試薬、および内標準への曝露などでサンプルとまったく同じように処理される試薬水またはその他のブランクマトリックスのアリコート。 |
「メソッドブランク」を参照してください。 |
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直線近似ダイナミックレンジ |
LDR |
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検体に対する装置のレスポンスが線形になる濃度範囲。 |
1 点較正に基づく ICP-AES 分析および ICP-MS 分析のいずれにおいても、検体シグナルと検体濃度の間の機能的な関係が直線近似を保つ、最も高い較正ポイントより上の濃度範囲。 |
定量下限 |
LLOQ |
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定量の最も低いポイント。ほとんどの場合、検量線の最も低いポイントです。定量下限は、かかるプロジェクト要件に基づく必要な日常的操作レベルと等しいか、それより低いポイントになります。 |
定量下限チェックサンプル |
LLQC |
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定量下限チェック(LLQC)サンプルは、必要な検出能力を実証するために、ラボのレポート下限を決定した後に分析し、その後も必要に応じて分析します。 |
低レベル連続較正ベリフィケーション標準液 |
LLCCV |
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各分析バッチの最後に、低レベル連続較正ベリフィケーション(LLCCV)標準液も分析しなければなりません。 |
低レベル初期較正ベリフィケーション標準液 |
LLICV |
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低レベル初期較正ベリフィケーション(LLICV)標準液は、較正標準液と同じソースを使用して、定量下限になると期待される濃度で準備する必要があります。 |
マトリックス |
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分析するサンプルを構成する主要物質。 |
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分析対象の検体を含む成分または基質。 |
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与えられたサンプルマトリックスでメソッドの精度を記録するために使用されるラボ内でのサンプルの小分け。 |
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マトリックス効果 |
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特定のマトリックス組成によって生じる小さい元素スペクトルラインの強化または抑制。 |
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MS |
回収率を測定することによってメソッドのそのマトリックスへの適合性を示すために、既知量の特定成分で強化(スパイク)された後、分析手順全体に従って処理されたサンプルのアリコート。 |
「ラボ強化サンプルマトリックス(LFM)」を参照してください。 |
既知濃度の分析対象の検体でスパイクされたサンプルのアリコート。 |
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マトリックススパイク複製 |
MSD |
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同じ濃度である分析対象の検体でスパイクされた、ラボ内でのサンプルの小分け。 |
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「調整ブランク」を参照してください。 |
「ラボ試薬ブランク(LRB)」を参照してください。 |
すべての試薬がサンプルの準備に使用されたのと同じ容量または比率で追加されており、検体のないマトリックス。 |
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メソッド検出限界 |
MDL |
サンプルが完全なメソッドで処理されたときに、99% の確率でブランクとは異なるシグナルを生成するターゲットパラメータの濃度。 |
検体濃度が 0 よりも高いと 99% の信頼度で同定、測定、および、記録できる検体の最小濃度。 |
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標準添加のメソッド |
MSA |
「標準添加」を参照してください。 |
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特定のマトリックスにおける検体のシグナルレスポンスが、試薬水の際と異なるときに採用される代替較正手順。 |
最適な濃度範囲 |
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金属分析での、それより下では規模拡大を使用しなければならず、それより上では曲線補正を検討しなければならない濃度範囲。 |
パーセント差 |
%D |
2 つの値の差をどちらかの値で割って 100 を掛けた値。 |
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パーセント回収率 |
%R |
サンプルに添加されて回収された検体または元素のパーセント。 |
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性能評価サンプル |
PE |
EPA にとっては組成が既知であるが、請負業者にとっては未知のサンプル。請負業者のパフォーマンス評価のために提供されます。 |
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PDS |
マトリックス効果が結果のファクタになることがあるかどうかを調べるために検体スパイクを添加して金属分析用に準備したサンプル。 |
「検体添加テスト」を参照してください。 |
MS/MSD 回収率が許容できない値になったときは、MS/MSD アリコートの準備と同じサンプルも、分解後スパイクでスパイクする必要があります。 |
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精度 |
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実際の値がわからないという前提における一連の繰り返し測定間での一致。 |
PB |
すべての試薬がサンプル処理で使用されたのと同じ容量または比率で追加されており、検体が含まれていないサンプル。 |
「ラボ試薬ブランク(LRB)」を参照してください。 |
「メソッドブランク」を参照してください。 |
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QCS |
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濃度が既知で、LRB またはサンプルマトリックスのアリコートの強化に使用されるメソッド検体の溶液。 |
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生データ |
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分析装置、天秤、ピペット、温度計などの何らかの測定機器から得られた、最初に記録された未処理の測定値。 |
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試薬水 |
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この水の純度は、仕様 D1193-06「試薬水の標準仕様」の ASTM タイプ II 試薬水と同等でなければなりません。 |
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ASTM タイプ II の水の性能仕様を達成する何らかのメソッドにより生成された水。 |
リファレンスマテリアル |
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メソッドと装置の光学性能を検証するために使用される標準液。ICV、CCV、ICS などがあります。 |
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溶液内または均一なマトリックス内に既知量の検体を含んでいるマテリアル。 |
相対パーセント差 |
RPD |
相対パーセント差は、2 つの値の平均に基づいており、絶対値として報告されます(つまり、常に正の値または 0 として表されます)。 |
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レポートデータ |
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レポートデータは、生の測定値から処理されたものです。レポートデータは、有効数字、小数点の位置など、特定のレポート要件を満たすように元の測定値から形式を変更されていることがあります。 |
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サンプル |
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マテリアルの分析対象となる部分。単独または複数のコンテナに入っており、一意のサンプル番号によって識別されます。 |
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サンプルデリバリグループ |
SDG
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デリバリ用のサンプルグループを識別するために使用されるサンプルケースに入れられるユニット。 SDG は、以下から最も頻度の高いもので定義されます。
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感度 |
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検体濃度の小さい差を区別する分析法または装置の能力(リファレンス 1)。 |
SD |
サンプルの 5 倍希釈。 |
「希釈テスト」を参照してください。 |
「希釈テスト」を参照してください。 |
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SIC |
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選択されたメソッド検体が高い濃度で含まれる溶液。定義済みの一連のメソッド基準に関して、既知の元素間スペクトル干渉を補正する手続きルーチンを評価するために使用されます。 |
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サンプルの小分け |
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同じコンテナから取り出されたサンプルで、互いに独立して分析されるアリコート。 |
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サンプルマトリックス内の検体に対する検出器の相対レスポンス測定を目的とした、サンプルへの既知量の検体の添加。 |
分析の直前に既知量の検体をサンプルに添加すること。 |
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「較正標準液」を参照してください。 |
検体への装置のレスポンスに対する、既知の検体標準液濃度のプロット。較正標準液を準備するには、標準液を連続的に希釈して、装置の測定範囲全体に対応する作業用標準液を作ります。 較正標準液の準備には、同じタイプの酸または溶媒を使用し、サンプル準備後にサンプル内で得られる濃度と同じ濃度にする必要があります。 |
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希釈して他の標準液を派生させることができる標準液。 |
アッセイされたリファレンスマテリアルまたは定評のある販売元から購入したリファレンスマテリアルを使用してラボ内で準備した 1 つまたは複数のメソッド検体を含む濃縮溶液。 |
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分析対象物リスト |
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別紙 C – 無機検体リストおよびカスタマー定量限界で指定されたとおりの無機検体(金属およびシアン化物)のリスト。 |
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時刻 |
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HH:mm:ss - あらゆるデリバリ項目について時刻の記録が要求されるとき、時刻は 24 時間形式(0000 ~ 2359)で表すものとします。 |
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