ADS 2 のメンテナンス
AVS 2 のメンテナンスチェックリスト
以下の ADS 2 部品は、定期的なメンテナンスが必要です。特に明記されていないメンテナンス手順は、アジレントのトレーニングを受けたフィールドサービス エンジニア、アジレントの資格のあるフィールドサービス エンジニア、アジレントが認証しているフィールドサービス エンジニアが実行する必要があります。
毎日
- ADS 2 の表面をクリーニングします(こぼしたときは、すぐにクリーニングする必要があります)。
- すべてのバルブのポートとフィッティングに漏れがないか点検します。必要に応じて、フィッティングを締め直すか、チューブを交換します。接続部分に残っている液体は、直ちに脱イオン水(DIW)で洗浄する必要があります。
- チューブ、サンプルプローブ、コネクタに詰まりがないことを確認します。詰まりがある場合は、チューブを交換します。
- その日の最初の分析で、最初の数サンプルに対して、バルブ B の希釈ループが完全に充填されていることを確認します。ループが完全に充填されない場合は、通常、ローターシールのクリーニングまたは交換が必要であることを示します。
- ブランクのキャリーオーバーの増加がないかチェックします。キャリーオーバーが増加しているときは、バルブに、ローターシールやステータのクリーニングまたは交換が必要である可能性があります。
- シーケンスの終了時に、洗浄溶媒(リンス溶液または DIW)によるリンスがプログラムされていることを確認します(5~10 分間)。洗浄溶媒によるリンスを行うことで、シャットダウン前に、残った酸やサンプルマトリックスを溶液流路から流し出すことができます。
毎週
ADS 2 スイッチングバルブ A と B の取り外しと交換
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このビデオでは、AVS のステータ、ロータ、バルブアセンブリを取り外して交換する方法について説明します。 |
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化学物質の危険性 危険性のある化学物質への接触を避けるため、スイッチングバルブからチューブを取り外す前に、必ずすべてのチューブとバルブをリンスしてください。化学物質で汚染されたコンポーネントを扱うときは、適切な防護服を着用することが重要です。
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バルブアセンブリの取り外し:
- スイッチングバルブからすべてのチューブとフィッティングを取り外します。
- 付属の 1/16 インチのソケットレンチで、バルブ固定ナット(下図の 1)を緩めます。

- 装置からバルブをやさしく引き出します。
バルブアセンブリの取り付け:
- 新しいバルブアセンブリを取り付けるには、「K」のラベルが付いた穴をバルブベースのペグに合わせます。穴とペグは、下図で青い丸で示されています。

- バルブを ICP-OES にやさしくはめ込みます。

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バルブとピンは、正しい方向のときだけバルブを挿入できるように設計されています。バルブを強引に押し込まないでください。
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- 付属のレンチで、ナットをおよそ 1/4 回転してバルブ固定ナットを締め付けます。
- チューブとフィッティングをスイッチングバルブに接続します。
ステータとロータの交換
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このビデオでは、AVS のステータ、ロータ、バルブアセンブリを取り外して交換する方法について説明します。 |
時間の経過に伴い、ステータとロータが磨耗したり、化学物質による損傷を受けたりする可能性があります。ロータにアクセスするには、最初にステータと本体リングを取り外す必要があります。
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化学物質の危険性 危険性のある化学物質への接触を避けるため、スイッチングバルブからチューブを取り外す前に、必ずすべてのチューブとバルブをリンスしてください。化学物質で汚染されたコンポーネントを扱うときは、適切な防護服を着用することが重要です。
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ステータの取り外し:
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ステータが損傷している場合や交換が必要な場合は、必ずロータの状態をチェックして、必要に応じてクリーニングまたは交換してください。
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- バルブに付属の 7/16 インチの六角レンチを使用して、バルブ本体にステータを固定しているねじを 3 つ取り外します。

- スイッチングバルブからステータを取り外します。

ロータの取り外し
- ステータを取り外します。
- バルブ本体から本体リングを取り外します。

- つめ(下図の 1)をつかんで、ドライバ(2)からロータ(3)を引き出します。

- 必要であれば、柔らかい布と脱イオン水でドライバとバルブ本体を拭きます。
- ロータのクリーニングや交換を行います。
- ロータとバルブ本体を交換する前に、完全に乾かしてください。
ロータとステータの交換:
- 液体チャンネル側を外側に向けてロータを挿入します。
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ロータのタブとドライバの切り欠き部は位置が合うように特定の方向にしかはまりません。
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- バルブ本体に本体リングをはめます。本体リングの穴がバルブ本体のねじ穴と揃っていることを確認してください。

- 背面の穴が、バルブ本体の位置決めピンと合うようにステータをはめます。本体リングとバルブ本体の穴に、ステータのねじ穴を合わせる必要があります。

- 均等な圧力がかかるよう、ねじを 1 つずつ順番に同じ力加減で締め付けます。ステータ、本体リング、バルブ本体の間にすきまがないかチェックします。
- バルブのチューブとフィッティングを交換します。
ローターシール、ステータ、六角ネジのクリーニング
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化学物質の危険性 危険性のある化学物質への接触を避けるため、スイッチングバルブからチューブを取り外す前に、必ずすべてのチューブとバルブをリンスしてください。化学物質で汚染されたコンポーネントを扱うときは、適切な防護服を着用することが重要です。
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- バルブヘッドからすべてのチューブを取り外します。
- スイッチングバルブを装置から取り外します。
- 付属の 1/16 インチのソケットレンチで、バルブ固定ナット(下図の 1)を緩めます。

- 装置からバルブをやさしく引き出します。
- バルブに付属の 7/16 インチの六角レンチを使用して、バルブ本体にステータを固定しているねじを 3 つ取り外します。

- スイッチングバルブからステータを取り外します。

- バルブ本体から本体リングを取り外します。

- つめ(下図の 1)をつかんで、ドライバ(2)からロータ(3)を引き出します。

- スイッチングバルブのすべての部品を脱イオン水で洗浄します。損傷している場合は、部品を交換します。
- バルブを組み立てます。
関連項目: