ADS 2 の取り付け
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ADS 2 を取り付ける前に、必ず以下の操作を実行してください。
- ICP Expert Pro ソフトウェアの最新バージョンをインストールする。ソフトウェアに付属の手順書を参照してください。
- まだ取り付けられていない場合は、AVS 6/7 を取り付ける。AVS キットに付属の手順書を参照してください。
- 装置 > テストから、アドバンスドバルブシステム テストを実行し、合格することを確認します。
- ADS 2 を開梱し、ベンチの ICP-OES の横(ユーティリティコンパートメント側)に置きます。ADS 2 に付属の手順書を参照してください。
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ADS 2 を ICP-OES の横へ設置
以下のステップを実行し、ADS 2 ハードウェアを取り付けます。
- 必要なケーブル、コンポーネント、チューブがすべて揃っていることを確認します。
- 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
- チューブクリップを取り付けます。
- 希釈ループホルダーを取り付けます。
- ドレインチューブを取り付けます。
- バルブ A からバルブ C へチューブを接続します。
- シリンジを取り付けます。
- オートサンプラを ADS 2 および AVS のチューブに取り付けます。
- AVS ポンプのチューブを取り付けます。
- ADS 2 をオンにし、初期化とプライミングを実行します。
- アドバンスド希釈システム 2 性能テストを実行します。
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このビデオに表示される手順に従い、ADS 2 を ICP-OES に取り付けます。手順は以下にも記載されています。
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チューブとコンポーネントがすべて揃っていることを確認




各部の詳細:
1.ICP-OES から AVS ポンプへのチューブ、紫色ラベル、2 本 |
2.チューブクリップ 6 個 |
3.希釈ループホルダー |
4.10 mL 希釈液用および 5 mL キャリア溶液用ガラス製シリンジ |
5.電源ケーブル |
6.通信ケーブル |
7.廃液チューブ |
8.廃液用返し(バルブ C に取り付け済みの場合あり) |
9.1.0 mL 希釈ループ |
通信ケーブルと電源ケーブルの接続
- 通信ケーブルを ADS 2 の背面にあるポートに差し込みます。
- 銀色のノブをケーブルが固定されるまで手で締め付けます。

通信ケーブルと電源ケーブルを ADS 2 の背面に接続
- 電源ケーブルを ADS 2 の背面にあるポートにしっかり接続します。
- 電源ケーブルを主電源に接続します。
- ICP-OES のユーティリティコンパートメントからサイドパネルを取り外します。
- コネクタを挿入してから、2 本のねじを締めて、「Agilent Accessory Only」のラベルが付いたポートに通信ケーブルを固定します。

ユーティリティコンパートメントに通信ケーブルを接続
チューブクリップの取り付け
プラグは、ポート 1 と ポート 7(図示なし)
バリアプラグ 1 個は、気泡注入用のポート 2 (図示なし)に取り付け。
装置に付属するプラグの形状はこのビデオのものとは若干異なります。
- 6 個のチューブクリップを、下図に示す位置と方向で取り付けます。クリップの開いている側を矢印と同じ方向にする必要があります。

- 黄色ラベルのチューブ 2 本を、ADS 2 の右側にある 2 個のチューブクリップに通します。
希釈ループホルダーの取り付け
希釈ループホルダーを、下図に示す方向に取り付けます。
- 希釈ループホルダーをバルブ B の上に押し付けます。
- 取り付け済みの希釈ループを、ホルダーのフックの内側に滑り込ませます。
- 希釈ループを、ADS 2 本体とぴったりと合うまで押します。

希釈ループチューブの交換
上の図の項目 9 を参照してください。ADS 2 には、1.5 mL 希釈ループが標準で取り付けられています。ADS 2 の性能テストでは、ADS 2 に付属の 1.0 mL 希釈ループを取り付ける必要があります。性能テストに合格した後は、使用する希釈ループに交換することができます。
AVS サンプルループと ADS 2 希釈ループは、同じサイズにする必要があります。
- ADS 2 のバルブ B のポート 1 から、1.5 mL 希釈ループのフィッティングを取り外します。

- バルブ B のポート 4 のフィッティングを取り外します。ループは安全な場所に保管しておきます。

- 1.0 mL 希釈ループチューブのフィッティングを、ADS 2 のバルブ B のポート 4 に差し込み、手で締めます。

- 1.0 mL 希釈ループチューブの未接続側のフィッティングを、ADS 2 のバルブ B のポート 1 に差し込み、手で締めます。

- チューブを希釈ループホルダーに通し、このホルダーを ADS 2 本体とぴったり合うまで押します。

ドレインチューブの取り付け
- バルブ C に廃液用返しが取り付けられていない場合は、パッケージから取り出し、廃液用返しをバルブ C の Drain のラベルが付いたポートにねじ込みます。

- ドレインチューブを梱包から取り出し、このチューブの一方を返しに当て、返しの先端から少しだけ出るように滑り込ませます。

- 下図に示すように、チューブをチューブクリップに通します。

- チューブのもう一方を廃液ボトル内に入れます。キャップアセンブリが必要な場合は、廃液ボトルの説明書を参照してください。
バルブ A からバルブ C へチューブを接続
緑色ラベルのチューブは、バルブ A のポート 6 にあらかじめ取り付けられています。もう一方は接続されていません。
- 緑色ラベルのチューブの未接続側を、バルブ C の A6 ラベルが付いたポートに手締めで接続します。

- 下図に示すように、チューブをチューブクリップに通します。
シリンジの取り付け
次の 2 本のシリンジが必要です:希釈液用の 10 mL シリンジとキャリア溶液用の 5 mL シリンジ。付属の標準シリンジはバレルがガラス製です。シリンジは輸送のため分解されています。シリンジを組み立ててから、ADS 2 にセットする必要があります。
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石英製シリンジバレルを使用する場合:標準のガラスシリンジの代わりに石英製の希釈液シリンジを使用する場合は、シリンジのバレル部にあるシリンジ容量のキャリブレーションの値をメモしておいてください。この値は、この手順の後で必要になります。
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シリンジの組み立て
- 梱包からプランジャーとバレルの両方を取り出します。
- プランジャーの先端を純水に浸してから、プランジャーをバレル内にゆっくり挿入します。
- 安定した均一な圧力を加えながら、シリンジから 10 回出し入れします。ねじるような動作を加えないでください。
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ガラスの破損
手の怪我に注意してください。ガラスや石英を取り扱うときは、破損や切り傷を避けるために、必ず保護具を着用してください。欠けたり、割れたりしている場合は使用しないでください。 |
- 2 本目のシリンジに対して、ステップ 1~3 を繰り返します。
シリンジの取り付け
- 希釈液シリンジのバレルのねじ部側を ADS 2 に挿入します。シリンジを手締めでねじ込みます。

- プランジャーをシリンジ駆動部(上図の 1)に当たるまでゆっくりと引き下げます。
- シリンジ駆動部で、銀色の刻み付きねじがプランジャー底部のねじ穴にはまることを確認します。
- プランジャーがシリンジ駆動部に完全に固定されるまで、銀色の刻み付きねじを手で締めます。

- キャリア溶液用シリンジに対して、以上の手順を繰り返します。
オートサンプラから ADS 2 および AVS へのチューブの取り付け
以下の 2 本のチューブを移動させる必要があります。
- オートサンプラのプローブチューブを AVS バルブから取り外し、このチューブを ADS 2 に接続します。
- ADS 2 からのオートサンプラのチューブを AVS に接続します。
- AVS バルブのポート 5 に接続されているオートサンプラのプローブチューブを取り外します。

- オートサンプラのプローブチューブの未接続側を、ADS 2 のバルブ B のポート 5 に手締めで接続します。

- ADS 2 のバルブ A のポート 4 から出ている、オレンジ色ラベルのチューブ(未接続側)を、AVS のポート 5 に手締めで接続します。

AVS ポンプチューブの取り付け
この手順では、AVS バルブのポート 6 から AVS ポンプのインレットへのチューブを取り外す必要があります。このチューブは、トラブルシューティング用として、また ADS 2 を ICP-OES から別の ICP-OES に移動する場合に使用できるよう保管しておいてください。
より明確になるよう、この手順では、他のチューブが取り付けられていない状態の AVS バルブを示していますが、すべての AVS チューブがすでに取り付けられているはずです。
- AVS バルブのポート 6 から AVS ポンプのインレットへのチューブを取り外します。

- ADS 2 で、紫色ラベルのチューブの一方を、バルブ C の AVS ラベルが付いたポートに手締めで接続します。

- バルブ C の AVS のラベルが付いたポートから出ているチューブで未接続側を、AVS スイッチングバルブのポート 6 に接続します。

- ADS 2 で、紫色ラベルのチューブの一方を、バルブ C の AVS Pump ラベルが付いたポートに手締めで接続します。

- 未接続側を、AVS ポンプのインレット側に手締めで接続します。

ADS 2 の電源をオン
ADS 2 の電源をオンにする前に
ADS 2 をオンにして初期化とプライミングを実行
石英製の希釈液シリンジを使用する場合は、ADS 2 性能テストを実行する前に、シリンジ容量のキャリブレーション値を ICP Expert に入力します。また、ADS 2 に取り付けた希釈ループのサイズも選択しておく必要があります。すべての選択を行ったら、ADS 2 を初期化し、プライミングする必要があります。
- ADS 2 の電源をオンにします。電源スイッチは、ADS 2 の背面にあります。
- キャリアコンテナ、リンスコンテナ、希釈液コンテナを満たし、所定の位置にセットします。
- 廃液チューブの出口を廃液ボトルに入れ、キャリアチューブと希釈液チューブの入口をそれぞれのコンテナに入れます。
- ICP Expert ソフトウェアを起動し、新しい定量ワークシートを作成します。
- ワークシートの[設定]タブで、[オートサンプラ]を選択し、[アクセサリ]ドロップダウンメニューから[ADS 2]を選択します。
- ICP Expert ツールバーの[装置]をクリックします。
- [設定]をクリックします。
- ADS 2 コンフィグレーションセクションで、石英製 10 mL シリンジを使用している場合は、[希釈液シリンジ容量]フィールドにシリンジ容量のキャリブレーション値を入力します。
- [ループ容量]で 1.0 mL を選択し、ADS 2 に取り付けた希釈ループと一致させます。1.0 mL ループは、取り付けの手順で使用したものです。
ADS 2 の希釈ループと AVS のサンプルループは、同じサイズのループにする必要があります。これらのループは、アドバンスド希釈システム 2(ADS 2)の性能テストの実行後、希望のサイズに変えることができます。
- [装置]ウィンドウで、[ADS 2]ドロップダウンメニューをクリックし、[初期化]を選択します。
これによりシリンジが充填され、バルブが切り替わり、ラインのプライミングが開始されます。
- 初期化が終了したら、[ADS 2]ドロップダウンメニューから[プライミング]を選択します。
アドバンスド希釈システム 2(ADS 2)性能テストの実行
アドバンスド希釈システム 2(ADS 2)テストの実行方法については、ここをクリックしてください。