このページでは、以下の情報を提供します。
このテストは、5 ppm Mn 標準液(ICP-OES 波長較正液に含まれる)の 2 倍、10 倍、100 倍の 3 段階の固定希釈を行った後、濃度が許容誤差 +/-10% 以内であることを確認します。テストは、[装置]ウィンドウの[テスト]タブから実行します。
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このテストにはオートサンプラが必要です。[オートサンプラ]ページと[シーケンス]ページにある、指定の場所に溶液を置きます。 |
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AVS/ADS タイミングモニタの実行方法の説明は、こちらを参照してください。
[条件]ページの[AVS アクセサリ]で定義されているパラメータから開始します。その後、必要に応じて、トラブルシューティングの際やメソッドパラメータを絞り込む場合に、時間や流量を調整します。
以下は、いくつかの AVS/ADS タイミングモニタのスキャンと、示された問題を解決する方法のリストです。ピーク形状をこれらと比較して、メソッドパラメータを絞り込むか、問題を解決してください。「良好な」AVS/ADS タイミングモニタのスキャンの例については、こちらを参照してください。
原因 | 操作 |
ポンプ取り込み流量が低すぎます。サンプルループを充填するのに十分な速さで溶液が送液されていません。 | [ポンプ取り込み流量]を上げます。 |
バルブ取り込み遅延が低すぎます。溶液がオートサンプラからスイッチングバルブを通過するのに必要な時間が短すぎるため、サンプルループを満たす前に十分な溶液がバルブに到達できません。 | [バルブ取り込み遅延]を増加します。ADS 2 を有効にした場合には、余分なチューブを補うために、自動的に追加の時間が追加されます。 |
AVS サンプルループと ADS 2 希釈ループのサイズが同じでないか、ループサイズのパラメータが間違って設定されています。 | 両方のループが同じサイズでなければなりません。 ADS 2 または ICP-OES のループを変更します。 ソフトウェアで、ループサイズを設定します。 |
チューブに空気が入っています。 | ラインをプライミングして、システムをフラッシュします。AVS ポンプを動作させて、溶液をチューブに導入します。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
安定化時間が短すぎます。サンプル導入後、プラズマは平衡化に、より長い時間を要します。 | [条件]ページで、[安定化時間]を増加します。 |
溶液中の元素に「粘着性」があります。これは、サンプルマトリックスとリンスの設定によるものである可能性があります。 | [安定化時間]を増加するか、別のサンプル準備手順を使用します。 溶液中の他の元素を調べます。残りと比べて 1 つの元素のみにキャリーオーバーがあるようであれば、リンス溶液を交換するか、リンス時間を増加します。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
メソッド条件で設定された分析時間に対して、サンプルが不十分です。 | 安定化時間を最適化します。 [条件]ページで[リード時間]を調整します。 [条件]ページの[条件セット]で流量を調整します。 ソフトウェアで、ループサイズを大きくします。 ペリスタルティックポンプの速度および/または圧力バーを調整します。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
バルブポートのシリンジフィッティングが緩んでいるか、シリンジが正しく取り付けられていません。 | 希釈液とキャリア溶液の接続を確認します。 シリンジが正しく取り付けられていることを確認します。 |
希釈液の量が少ないか空です。 | 希釈液コンテナを確認し、必要に応じて充填します。 シンカーを使用している場合は、液体の流れがスムーズで一貫性があることをチェックします。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
希釈液の量が少ないか空です。 | 希釈液コンテナを確認し、必要に応じて充填します。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
キャリア溶液の量が少ないか空です。 | キャリア液コンテナを確認し、必要に応じて充填します。 |
ポートのキャリアシリンジが緩んでいます。 | 希釈液とキャリア溶液の接続を確認します。 シリンジが正しく取り付けられていることを確認します。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
溶液中の対象元素に「粘着性」があります。これは、サンプルマトリックスまたはリンスの設定によるものである可能性があります。 | リンス時間を増加して、後続のサンプルへの影響を最小限に抑えます。 リンス溶液を交換します。 |
リンスが完了した後に条件が変更されています | 溶液中の他の元素を調べます。残りと比べて 1 つの元素のみにキャリーオーバーがあるようであれば、リンス溶液を交換するか、リンス時間を増加します。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
キャリア溶液の量が少ないか空です。 | キャリア液コンテナを確認し、必要に応じて充填します。 |
装置がまだウォームアップ中であるか、パージがまだ完了していません。 | 装置のウォームアップには 20 分かかる場合があります。 189 nm 未満の波長を使用している場合は、パージに数時間かかる場合があります。 長期のシャットダウン後に起動する場合は、ポリクロメーターの温度の安定化にも数時間かかる場合があります。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
サンプル導入システムの配管が正しくない | 使用しているチューブが正しく、ADS または ICP-OES の正しい場所に接続されていることを確認します。 ADS 2 チューブの接続方法 AVS チューブの接続方法 サンプル導入システムのチューブとコンポーネントの接続方法 |
サンプル導入チューブの接続の緩み | ADS 2、AVS、ICP-OES のすべての接続が締まっていることをチェックします。 重要:フィッティングは手締めのみとしてください。チューブの締め付けに、工具を使用しないでください。 |
ADS 2 設定で、正しくないループサイズが設定されている。 | ICP Expert で、[装置] > [設定]をクリックします。ドロップダウンメニューから正しい[ループ容量]を選択します。 重要:AVS と ADS 2 の両方のループは同じサイズでなければなりません。 |
AVS/ADS のループが満たされていません。 | [条件]ページで、[ポンプ取り込み流量]と[バルブ取り込み遅延]の流量が、ループを満たすのに十分に高く設定されていることをチェックします。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
溶液中に気泡があります。 | 空気の漏れがないか確認します。 [条件]ページで、[ポンプ取り込み流量]と[ポンプ注入流量]が高すぎないことをチェックします。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
原因 | 操作 |
どちらのシリンジにも溶液がありません。 キャリアコンテナまたは希釈液コンテナに溶液がありません。 シリンジポートのフィッティングが締まっていません。 サンプルが送出されていません。 |
希釈液コンテナとキャリアコンテナを充填し、シリンジをプライミングします。 測定中にシグナルが現れないも参照してください。 |
タイミングモニタの例
この例に使用されている条件セットは、こちらを参照してください
共通条件
共通条件 | AVS アクセサリのパラメータ | ||
繰り返し | 3 | ポンプ取り込み流量(mL/min) | 40 |
ポンプ速度(rpm) | 12 | ポンプ注入流量(mL/min) | 9 |
リンス時間(s) | 0 | バルブ取り込み遅延 | 10 |
高速ポンプ | - | バブルインジェクタ注入時間(s) | 2 |
可変希釈リンス時間(s) | 0 | プレリンス時間 | 2 |
測定条件
測定コンディション | |||
条件セット 1 | |||
リード時間(s) | 5 | ネブライザー流量(L/min) | 0.8 |
RF パワー(kW) | 1.25 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 5 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | ラディアル | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 8 | ||
条件セット 2 | |||
リード時間(s) | 5 | ネブライザー流量(L/min) | 0.6 |
RF パワー(kW) | 1.35 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 3 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | SVDV | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 9 |
共通条件
共通条件 | AVS アクセサリのパラメータ | ||
繰り返し | 3 | ポンプ取り込み流量(mL/min) | 40 |
ポンプ速度(rpm) | 12 | ポンプ注入流量(mL/min) | 9 |
リンス時間(s) | 0 | バルブ取り込み遅延 | 10 |
高速ポンプ | - | バブルインジェクタ注入時間(s) | 2 |
可変希釈リンス時間(s) | 0 | プレリンス時間 | 2 |
測定条件
測定コンディション | |||
条件セット 1 | |||
リード時間(s) | 10 | ネブライザー流量(L/min) | 0.8 |
RF パワー(kW) | 1.25 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 7 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | ラディアル | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 8 | ||
条件セット 2 | |||
リード時間(s) | 10 | ネブライザー流量(L/min) | 0.6 |
RF パワー(kW) | 1.35 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 9 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | SVDV | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 9 |
共通条件
共通条件 | AVS アクセサリのパラメータ | ||
繰り返し | 3 | ポンプ取り込み流量(mL/min) | 40 |
ポンプ速度(rpm) | 12 | ポンプ注入流量(mL/min) | 9 |
リンス時間(s) | 0 | バルブ取り込み遅延 | 8.5 |
高速ポンプ | - | バブルインジェクタ注入時間(s) | 2 |
可変希釈リンス時間(s) | 0 | プレリンス時間 | 2 |
測定条件
測定コンディション | |||
条件セット 1 | |||
リード時間(s) | 5 | ネブライザー流量(L/min) | 0.8 |
RF パワー(kW) | 1.25 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 5 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | ラディアル | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 8 | ||
条件セット 2 | |||
リード時間(s) | 5 | ネブライザー流量(L/min) | 0.6 |
RF パワー(kW) | 1.35 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 4 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | SVDV | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 9 |
共通条件
共通条件 | AVS アクセサリのパラメータ | ||
繰り返し | 3 | ポンプ取り込み流量(mL/min) | 40 |
ポンプ速度(rpm) | 12 | ポンプ注入流量(mL/min) | 9 |
リンス時間(s) | 0 | バルブ取り込み遅延 | 10 |
高速ポンプ | - | バブルインジェクタ注入時間(s) | 2 |
可変希釈リンス時間(s) | 0 | プレリンス時間 | 2 |
測定条件
測定コンディション | |||
条件セット 1 | |||
リード時間(s) | 5 | ネブライザー流量(L/min) | 0.8 |
RF パワー(kW) | 1.25 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 5 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | ラディアル | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 8 | ||
条件セット 2 | |||
リード時間(s) | 5 | ネブライザー流量(L/min) | 0.6 |
RF パワー(kW) | 1.35 | プラズマガス流量(L/min) | 12 |
安定化時間(s) | 3 | 補助ガス流量(L/min) | 1 |
観測モード | SVDV | メークアップ流量(L/min) | 0 |
観測位置 | 9 |