レート駆動 QC について

レート駆動 QC にアクセスするには、ICP Expert Pro パッケージがインストールされている必要があります。このパッケージがインストールされていないと、すべての QC 溶液が非レート駆動になります。

このページでは、以下の点について説明します。

レート駆動ブロックの作成

レート駆動 QC ブロックを作成するには、[シーケンス]ページで、サンプルまたはその他のレート駆動 QC ブロックの後に必要な QC 溶液を選択し、[シーケンス]ページの[シーケンス]テーブルへドラッグアンドドロップするか、または[レート QC パラメータ]ダイアログボックスで[QC テスト間のサンプル数]を選択してから編集します。

QC 溶液配置動作

下表に、QC テストをサンプルリストにドラッグしたときのデフォルト動作を示します。

  • QC テスト - テストに関する追加情報を参照するには、リンクをクリックしてください。
  • ドラッグ先 - テストをドラッグして重ねることができる溶液タイプをリスト表示します。
  • デフォルト環境設定 - テストをその場所に置くことができるかどうか、テストがレート駆動になるのか非レート駆動になるのか、および生成されるレート駆動ブロックの周波数を示します。
  • ラック割り当て - オートサンプララックのどこに溶液を置く必要があるかを示します。
  • サンプルとして数える - テストがレート駆動の周波数計算中にサンプルとして数えられるかどうかを示します。

QC テスト

ドラッグ先

デフォルト環境設定

ラック割り当て

ICB

較正

各較正後に挿入

標準液

サンプル

QC テスト間の試料数

QC

QC テスト間の試料数

CCB

較正

各較正後に挿入

標準液

サンプル

QC テスト間の試料数

QC

QC テスト間の試料数

ICV

較正

各較正後に挿入

標準液

サンプル

QC テスト間の試料数

QC

QC テスト間の試料数

CCV

較正

各較正後に挿入

標準液

サンプル

QC テスト間の試料数

QC

QC テスト間の試料数

LCS

較正

非レート駆動

サンプル

サンプル

非レート駆動

QC

非レート駆動

マトリックススパイク

較正

ドロップ不可

サンプル

サンプル

非レート駆動

サンプル関連 QC

非レート駆動

その他の QC

ドロップ不可

複製およびマトリックススパイク複製

較正

ドロップ不可

サンプル

サンプル

非レート駆動

サンプル関連 QC

非レート駆動

その他の QC

ドロップ不可

CRS

較正

非レート駆動

サンプル

サンプル

非レート駆動

QC

非レート駆動

調整ブランク

較正

非レート駆動

サンプル

サンプル

非レート駆動

QC

非レート駆動

連続希釈

較正

ドロップ不可

サンプル

サンプル

非レート駆動

サンプル関連 QC

非レート駆動

その他の QC

ドロップ不可

QC スパイク

較正

ドロップ不可

サンプル

サンプル

非レート駆動

サンプル関連 QC

非レート駆動

その他の QC

ドロップ不可

ICSA

較正

非レート駆動

サンプル

サンプル

非レート駆動

QC

非レート駆動

ICSAB

較正

非レート駆動

サンプル

サンプル

非レート駆動

QC

非レート駆動

USEPA メソッド 200.7 と ISM02.1 プロトコルへの準拠

ICP Expert ソフトウェアには、米国環境保護庁(US EPA)メソッド 200.7 と Contract Laboratory Program(CLP)Inorganic Superfund Methods(ISM02.1)プロトコルの要件に基づいた分析の実行に役立つテンプレートが用意されています。 

テンプレートにアクセスする方法

非レート駆動 QC 溶液とレート駆動 QC 溶液の比較

非レート駆動 QC 溶液

非レート駆動溶液は、規定の場所に入っている溶液として定義されます。非レート駆動溶液は、[分析]ページで選択されているときにのみ実行されます。分析では、QC 溶液は、常にそれが添付されている溶液ラベルの直後に実行されます。

非レート駆動 QC 溶液とブロックには、以下が含まれます。

  • 最初の較正の後に入れられた溶液やブロック。
  • 分析の最後に入れられた溶液やブロック。
  • 溶液やブロックが複製、マトリックススパイク、マトリックススパイク複製、QC スパイク、または連続希釈を含んでいるとき。非レート駆動 QC 溶液とブロックは、ブロック内の他の溶液タイプと混合できますが、常に他の QC 溶液より前に置く必要があります。
  • [レート QC パラメータ]ダイアログボックスで[サンプル x の後]が選択されているとき。
  • [シーケンス]ページの[溶液タイプ]列のドロップダウンメニューで溶液タイプが変更されたとき。*
  • 溶液が右クリック コンテキストメニューで挿入されたとき。*

*非レート駆動 QC 溶液とブロックは、[レート QC パラメータ]ダイアログボックスで編集してレート駆動溶液にすることができます。

レート駆動 QC 溶液

非レート駆動溶液と比べて、レート駆動溶液は、選択された分析シーケンス全体によって決まる位置に、自動的に入れられるものとして定義されます。たとえば、[5 サンプルごとに再キャリブレーション]はレート駆動オプションで、シーケンス内の 5 つのサンプルごとに標準液が自動的に挿入されます。レート駆動 QC 溶液のシーケンス順序は設定されており、必要に応じて実行されます。したがって、サンプルの分析は、必ずしもそれがシーケンス内で現れた場所で実行されるとは限りません。

上に挙げた QC 溶液は、選択してドラッグし、[シーケンス]ページのサンプルテーブルにドロップすると、自動的にレート駆動 QC ブロックと見なされます。[レート QC パラメータ]ダイアログボックスが開いて、レート駆動 QC 溶液を設定できます。デフォルトでは、ICP Expert は、レート駆動 QC ブロックに先行する試料数を解明し、その試料数をレートとして使用します(同じ QC ブロックが、シーケンスの残りの部分を通じて現れる場所)。

レート駆動 QC 溶液とブロックには、以下が含まれます。

  • QC 溶液がサンプルとサンプルの間にドラッグアンドロップされたとき**
  • [レート QC パラメータ]ダイアログボックスで[QC テスト間の試料数]が選択されているとき**

**レート駆動 QC 溶液は、[レート QC パラメータ]ダイアログボックスで編集して非レート駆動溶液にできます。

レート駆動溶液やブロックに関するヒントと情報

  • QC テストが混合されているとき(たとえば、較正 QC テストがサンプル関連の QC テストと混ざっているとき)、すべてのサンプル関連 QC テストの順序が較正 QC テストの前になります。較正 QC テストをサンプル関連 QC テストの上に移動させることはできません。順序をサンプル関連 QC テストの前にできるのは、サンプル関連 QC テストだけです。
  • レート駆動 QC サンプルの QC 名は、[QC]ページで変更できますが、その質量、容量、および希釈倍率は変更できません。
  • QC 溶液を、較正標準液、標準添加、再較正標準液、またはその他のレート駆動 QC ブロックの間にドロップすることはできません。
  • レート駆動 QC は、標準ラックに配置されます。すべてのチューブが標準ラックに格納されている場合、サンプルラックにオーバーフローします。

関連項目: