カスタムラックの作成
カスタムラックエディタを使用し、オートサンプララックに関する設定を新規作成します。
[オートサンプラ]ページの
[ツール]フィールドをクリックし、[カスタムラックエディタ]ウィンドウを開きます。
カスタムラックについて
- カスタムラックの定義(ラックの設定をすべて格納した.txt ファイル)も My Documents> Agilent > ICP Expert > Autosampler にあるデフォルトフォルダーに保存され、ICP Expert を用いて他のコンピュータにコピーできます。保存すると、新しいワークシートでラックを使用できるようになります。
- カスタムラックウィンドウに表示されるチューブの数字は、チューブの溶液の測定順序を表します。
- ツールバーからカスタムラックエディタにアクセスしたときは、カスタムラックがワークシートに保存されません。
- ワークシートの[オートサンプラ]ページからカスタムラックエディタにアクセスしたときは、ワークシートを保存すると、ワークシートとともに、ラックに関する情報が新規保存されます。
カスタムラックの作成
カスタムラックの作成
- 使用するラックの仕様を入手します。
- 不足している仕様があるときは、慎重に測定します。測定対象の例については、[カスタムラックエディタ]フィールドを参照してください。
- 後述の[カスタムラックエディタ]フィールドに必要な情報を入力します。
- ラックの複数の場所でプローブの位置合わせをテストし、プローブがチューブの中心で停止することを確認します。
- 最適なプローブ深さを求めます。
[カスタムラックエディタ]フィールド
[オートサンプラ]ページの
[ツール]フィールドをクリックし、[カスタムラックエディタ]ウィンドウを開きます。
[ファイル]メニューには、下記の機能が含まれます。
- [読み込み] - 以前に作成したカスタムラックの定義を読み込みます。
- [名前を付けて保存] - 新しく作成したカスタムラックの定義を保存します。デフォルトの保存場所は C:\Users\User\Documents\Agilent\ICP Expert\Autosamplers です。
- [クリップボードにコピー] - ラックの定義情報をコピーします。コピーすると、Microsoft の Notepad、Word、Excel などのアプリケーションに貼り付けられます。
主なフィールドは下記のとおりです。
- [ラックラベル] - [オートサンプラ]ページに表示される、選択可能なラック名
- [幅 (mm)] - カスタムラックの幅
- [長さ (mm)] - カスタムラックの長さ
- [列数] - カスタムラックの列数
- [行数] - カスタムラックの行数
- [チューブの径(mm)] - カスタムラックで使用するチューブの直径
- [チューブ容量(mL)] - カスタムラックで使用するチューブの容量
- [チューブの行オフセット(mm)] - 図中のラックの左端と、1 番左側のチューブ列の位置関係値が「0」の場合、ラックの左端が、1 番左側の列にあるチューブの中心よりも右にあることを意味します。
例:

- [チューブの列オフセット(mm)] - 図中のラックの上端と、1 番上の行にあるチューブの位置関係値が「0」の場合、ラックの上端が、1 番上の行にあるチューブの中心よりも下にあることを意味します。
例:

- [チューブ行の距離(mm)] - 隣り合うチューブ列の中心線の間の距離
例:

- [チューブ列の距離 (mm)] - 隣り合うチューブ行の中心線の間の距離
例:

- [代替の行オフセット(mm)] - 1 行目と 2 行目(および後続の隣り合う行間)にあるチューブの、ラックの X 軸方向の位置関係の変更
例:

- [代替の列オフセット(mm)] - 1 列目と 2 列目(および後続の隣り合う列間)にあるチューブの、ラックの Y 軸方向の位置関係の変更
例:

- [行の順序/列の順序] - この 2 つのボタンのどちらかを選択すると、ラックの行または列を基準としてチューブ番号を表示(オートサンプラで使用)できます。
プローブ位置のテストと調整
プローブ位置のテスト
- ラック位置を右クリックし、[ラックタイプ]メニューから正しいラックを選択します。
- [オートサンプラ]ページの[プローブコントロール]セクションに適切なプローブ深さを入力します。
ほとんどのラックでは 100 mm から始めるとよいでしょう。ただし、ラックの高さが大きい場合、より小さな数字が適しているかもしれません。
まず空のラックを使ってプローブ深さを入力し、ラックの最上部よりプローブが高いことを確認する(衝突を避けるため)ことをおすすめします。しかし、プローブの位置がラックチューブ位置の中心にあるかどうかを目視で調べれば、ほぼ支障はありません。
- [オートサンプラ]ページに表示されたオートサンプラ画像でチューブ位置をダブルクリックして、その位置にプローブを移動し、プローブがラックチューブ位置の中央にあることを確認します。
- 必要であればカスタムラックエディタの設定を調整し、ステップ 3 を繰り返します。
- ラックのすべての角で、ステップ 3 を繰り返します。
- ラックにチューブを挿入した後にステップ 4 を繰り返し、位置の設定を確認します。
プローブ深さのテストと調整
プローブ深さのテスト
- [オートサンプラ]ページの[プローブコントロール]セクションに適切なプローブ深さを入力します。
「0」は、プローブを下げていない状態と同じです。デフォルト値の 155 mm から始めるとよいでしょう。ほとんどの標準的なラックに適しています。
お使いのラックで、チューブの底がほとんどの標準的なラックより高い位置にあるときは、状況に応じてプローブ深さを調整してください。
- ラックにチューブを入れた状態で、[オートサンプラ]ページの[プローブを移動して下げる]ボタンを使用して最適なプローブ深さを定め、プローブがチューブの底に衝突しないかどうかをチェックします。
その他の種類の標準的なラックの詳細は、ここをクリックしてください。
関連項目: