メソッドの作成方法の概要

メソッドでサンプル分析の条件を定義します。サンプルの分析を始める前に、メソッドを開発する必要があります。基本メソッドを開発する方法の概要を下記に説明します。

分析を始める前に、装置のサンプル導入部が使用に向けて設定済みであることを確認する必要があります。

メソッドの作成:

  1. 新規ワークシートまたはテンプレートからのワークシートを開きます。
  2. [設定]ページで、分析に必要なオプションを選択します。
  3. [元素]ページで、メソッドに含める元素を 1 つ以上選択し、測定に使用する適切な分析ラインも選びます。内標準として使用する元素もこのページで入力します。
    1. 一次ラインとデフォルトの設定が選択された状態で、元素が表に表示されます。異なる波長の選択、[ラベル]列への追加情報の入力、選択した元素の種別(分析対象物、干渉物質<IEC が有効な場合>、内標準)の設定を含め、必要に応じて元素ごとに調整します。
    2. 潜在干渉がないかチェックします。干渉物質がないか、選択した分析ラインの近くに他の分析ラインがないかをチェックします。分析ライン同士の近接可能距離は、相対強度に依存します。たとえば、マトリックスに分析対象外でも干渉する可能性のある元素が含まれ、そのラインがいずれかの分析ラインに近接しているときに、別の分析ラインを選択する必要があるかどうかは、マトリックス内の該当する元素の濃度に左右されます。
  4. 分析に共通の設定(どのタイプのバックグラウンド補正を使用するか)や各元素の設定を変更するには、[条件]タブをクリックします。
  5. 分析データの品質をモニタリングする QC テストと QC テストごとのパラメータを設定するには、[QC]をクリックします。この項目は、[設定]ページで[QC を有効にする]を選択したときにのみ表示されます。
  6. 分析対象物と干渉物質標準液を設定するには[IEC]をクリックします。この項目は、[設定]ページで[IEC を有効にする]を選択したときにのみ表示されます。
  7. メソッドの分析較正情報を定義するには[標準液]をクリックします。このページを使用して、分析に使用する較正モードの選択、標準液の入力、標準液の単位の指定を行います。検量線に合わせるため、パラメータを設定することもできます。
  8. 分析終了時の動作やサンプル数を指定し、サンプルラベルやラックチューブ位置を編集し、必要な QC テストを選択するには、[シーケンス]をクリックします。ICP Expert Pro をお使いの場合、評価作成 QC テストをサンプルリストに追加します。
  9. ラックタイプとプローブ深さ(必要な場合)を選択するには[オートサンプラ]をクリックします。この項目は、[条件]ページの[サンプル導入]フィールドで[オートサンプラ]を選択したときにのみ表示されます。
  10. バックグラウンド補正のために、FACT モデルを手動で作成するとき、あるいはメソッドに定義されたソリューションから選択するときは、[FACT]をクリックします。このタブは、[条件]タブで FACT をバックグラウンド補正として選択したときにのみ表示されます。
  11. メソッドまたはテンプレートとして保存します。
  12. 分析を実行します。

関連項目: