トラブルシューティングの概要

問題の発生場所の特定

問題を解決するためには、最初に、その問題が装置、サンプル導入部、サンプル自体、ソフトウェアのうち、どれに関連する問題なのかを特定します。

エラーのトラブルシューティングを実行するときは、根本原因を最も効率的な方法で見つけ出すために系統的なアプローチを使用することが必要不可欠です。エラーに複数の原因があるケースもありますが、よく考えられたアプローチが、サービスコールを伴うことなく問題を解決する唯一の方法となります。

エラー情報を見つけるには

ICP Expert には、トラブルシューティングをサポートする組み込みの機能が複数あります。

  • エラーメッセージ - エラーと、考えられる原因を示します。
  • 装置のログ - すべてのエラーとテスト結果が記録されています。
  • [装置ステータス]ウィンドウ - エラー発生時にはインジケータを点滅させて、コンポーネントのステータスに関するリアルタイム フィードバックを表示します。
  • ダッシュボード - 装置のセンサーのステータスを、グラフ機能を使用して表示します。
  • テスト - 装置の自己診断テストを実行できます。
  • [メンテナンス]ページ - [装置]ウィンドウからアクセスします。これにより、経過時間または一部のコンポーネントの使用状況が表示され、いつメンテナンスを実行すべきかが示されるため、装置を最高の状態で実行し続けることに役立ちます

エラーメッセージ

表示されたすべてのエラーメッセージを熟読してください。大部分のケースで、トラブルシューティングのためのアドバイスが提供されています。可能であれば、エラーを記録します。

装置のログ

[ファイル] > [ログ] > [ログのエクスポート]をクリックします。

これにより、すべてのエラーとテスト結果が、C:\Users\(ユーザー名)\Documents\Agilent\ICP Expert\Exported Results または ICP Expert のオプションで指定した場所に、圧縮ファイルとして保存されます。サービスコールが必要になったときに、サービス担当者がこのファイルを要求することがあります。

装置ウィンドウ

ICP Expert が開いている状態で、ICP Expert のツールバーで[装置]をクリックします。

ハードウェアエラーが発生したときは、左側の LED か装置の画像上の装置コンポーネントが、赤色になったり赤色で点滅したりします。画像上の赤色または黄色で点滅する装置コンポーネントをクリックすると、トラブルシューティング アドバイスにアクセスできます。

感度または精度が低い

以下のトラブルシューティングの頭文字(STiNTS)は、感度や精度が下がる原因となる最も一般的な領域を指しているので覚えておいてください。

STiNTS

  • Standards – 較正標準液(ブランクも含む)
  • Tubing – ポンプチューブの圧力、ポンプチューブ、ドレイン、取り込みチューブ
  • Nebulizer – ネブライザーの清潔さとネブライザー流量
  • Torch – トーチ(インジェクタの清潔さも含む)
  • Spray chamber – スプレーチャンバの清潔さと正しい排水

詳細については、以下のリンクをクリックしてください。

トラブルシューティングのリンク

光学性能

 

装置

ソフトウェア

 

関連項目: